5月は要注意!廃水処理で増える5つのトラブルと対策

 

5月は気温や水温の変化が大きく、廃水処理設備が不安定になりやすい時期です。
さらにGWによる稼働変動も重なり、「急に処理状態が悪くなった」という相談が増えてきます。

今回は、5月によくある廃水処理の悩みと、その対策についてまとめました。

 

① 発泡(泡立ち)が増える

暖かくなってくると微生物の活動が活発になり、曝気槽で泡が増えやすくなります。
特に負荷変動が大きい現場では、粘り気のある泡や茶色い泡が発生しやすくなります。

 

〇主な原因

  • 水温上昇
  • 負荷変動
  • 糸状菌の増殖
  • 栄養バランスの乱れ

〇対策

  • DO(溶存酸素)の確認
  • 汚泥返送量の見直し
  • 負荷変動をできるだけ抑える
  • 必要に応じて消泡対策を実施

 

② GW明けに処理が不安定になる

連休中の稼働停止や流入量低下により、微生物が弱ってしまうケースがあります。
逆にGW明けは急激に負荷が戻るため、処理能力が追いつかなくなることもあります。

 

〇よくある症状

  • COD・BOD上昇
  • 汚泥沈降性悪化
  • 発泡
  • 臭気増加

 

〇対策

  • 連休前後の曝気管理
  • 段階的な負荷復帰
  • 栄養剤や微生物活性補助の活用
  • 汚泥状態の早期確認

 

③ 脱水ケーキの含水率が悪化する

5月は汚泥性状が変化しやすく、脱水機の効率低下につながることがあります。

「最近ケーキが柔らかい」
「処分量が増えた」
という声も多い時期です。

 

〇原因

  • 微生物バランス変化
  • 汚泥の腐敗傾向
  • 凝集状態悪化

〇対策

  • 凝集剤条件の見直し
  • 汚泥滞留時間の確認
  • 脱水機の洗浄・点検
  • 汚泥濃度の管理

 

④ 臭気が強くなってくる

気温上昇により、硫化水素などの臭気成分が発生しやすくなります。
特に以下の場所は注意が必要です。

  • 原水槽
  • 汚泥貯留槽
  • 脱水機周辺
  • 配管滞留部

 

〇対策

  • 滞留防止
  • 曝気量の調整
  • 清掃頻度アップ
  • 脱臭剤・吸着材の活用

臭気は近隣クレームにつながる前に、早めの対応が重要です。

 

 

⑤ 水温変化で微生物バランスが崩れる

5月は昼夜の温度差が大きく、微生物環境が不安定になりやすい時期です。
その結果、

  • 沈降不良
  • 処理水悪化
  • 汚泥流出

などが起きることがあります。

 

〇対策

  • MLSS管理
  • SV30確認
  • 曝気量調整
  • 定期的な顕微鏡確認

日々の小さな変化を早めに把握することが、トラブル防止につながります。

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